"AWAKE"-Vol.5
動きに対して、人間の生の感情が呼び起こされること 2004年企画シリーズ
仁木 智之 展 TOMOYUKI NIKKI

2004年 10月18日(月)〜10月31日(日)
A.M.11:30-P.M.7:00
(最終日P.M.5:00まで)水曜休廊




トキ・アートスペース
150-0001
東京都渋谷区神宮前3-42-5サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332

"I think that I'm ok" 2000.11〜2001.2

<作品の機能>
本作は、観賞者が作品に搭乗し、内部にあるシートに腹這いになり、観賞者自身の力でロッキング運動を繰り返す。また、作品内部に小型マイクが仕掛けてあり、内部にいる観賞者の声を作品外部の左右に付属しているスピーカーにて聞くことが可能。

<作家コメント>
今日の世界中に於けるIT技術の発展は、世界中の情報をいち早く得る機会を私達に享受し、他者との伝達をより迅速且つ手軽にするに成功しました。それが結果的にIT上に於いては他者との距離をより密接にする事を可能にしました。しかしその反面、私達は自分自身に都合の良い事柄のみを一方的に他者に対して垂れ流す術も持ち得てしまいました。また、親しい相手に対して片時も連絡を取り合わないと気が休まらない程、コミュニケーションジャンキー的な状況も作りだしている事も否めません。

この様な観点から近年の作品は、観賞者が、ある程度外界から遮断された私の作品を体感する事から生じる中途半端な隔離感や体感者側の一方的な発声や動作をビジュアルテーマに据えています。それにより、予てより私の作品のコンセプトでもある、人々が美術作品を観賞する際にとかく受動的に陥りがちな状況を、何等かの形で観賞者自身が己の身体を使い作品に関与する事で、より密接な相関関係を深めるための新たな一要素になり得るのではないかと思います。それと同時に、私達の日常生活の中で、携帯電話やメール等の一方行型なコミュニケーションツールを介しては、饒舌で社交的(攻撃的)な反面、それ故に便利さが幸いしてかえってリアルな意思の疎通に対し不器用になりつつある今日の「他者との関係性」とは何かを再考する機会になればと思います。
2004年8月

仁木智之
1968 横浜市生まれ
1989-1992 東京芸術専門学校(本科)
1991-1992 東京芸術専門学校(研究科)
1993-1996 英国・ブライトン大学美術学部彫刻科専攻
1996-1997 英国・ゴールドスミスカレッジ(大学院・研究課程)
1997-1998 英国・ゴールドスミスカレッジ(大学院・修士課程) 

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