"AWAKE"-Vol.4
動きに対して、人間の生の感情が呼び起こされること 2004年企画シリーズ
永沼 理善 展 TADAYOSHI NAGANUMA

2004年 7月19日(月)〜8月1日(日)
A.M.11:30-P.M.7:00 (最終日P.M.5:00まで)水曜休廊





トキ・アートスペース
150-0001 東京都渋谷区神宮前3-42-5サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332

「自重力 Little : "Chappy"」2002
真鍮・アルミ合金・他 h80x50x25cm

【作品制作における主要なコンセプト】
<主な作品テーマ:立体造形における動き―その動力源の再考と動きによる表現について>

まず動力源に関しては、
様々な見えない力(重力・圧力・電力・磁力・復元力等)を造形作品を通して認識する事の興味深さ、またなぜ動いているのかという疑問に始まってその原理に至る過程を通して考えることの面白さ、感じることの楽しさを鑑賞者に訴えることを目的としています。特にここ数年は、安易に電力を用いることを避けた作品の制作を試みています。

また、作品にあらわれる動き(=動作)を通して、
産業機械や動物、自然現象等様々な「動き」が氾濫する中で、純粋に動作がもたらす感情を鑑賞者が感じることを目的としています。造形作品における動作は、生産的な必要に迫られたわけではなく、その点に於いては無意味な動作といえます。しかし、それ故に鑑賞者は自由に思い巡らすことができるのです。

そして、その無意味で自由な動作は、自分(鑑賞者)の意志と関係なく独立・完結している程個性的で、また、なんだかわからないがうまく行くようになっているんだろうと言うようなBLACK BOXではなく、そも構造や機構を順を追って確認できると共に、ある程度単純明快なもの程興味深いのです。

そういった理由で、現在はコンセントからコードを引いて安直に電力を得ることを避け、物質的に作品内で完結できる動力を用いた作品の制作を展開しています。具体的には、作品自体にかかる重力(=重量)を利用し、その位置エネルギーを視覚的に認識できる動作として表出する作品の制作を試みています。

独立して運動を行う物体はなにかしら生物的です。電気コードはその生物を繋ぐ鎖のようにも見えてしまうのです。

BLACK BOX化を避けた作品は、機械的な要素が露呈することが多いのですが、決して現代の機械・電子文明批判ではなく、また、賞賛でもありません。動作を生み出す過程も一つの造形要素として積極的に扱うことで、素朴なからくりへの憧憬を抱ければと思うのです。

このように、この知的好奇心と憧憬を、考えること・感じることのきっかけとして提起する作品の制作を展開しています。


永沼理善  永沼HPURL
1967 神戸市生まれ
1991 京都市芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業
1993 京都市芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了 

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