加山 隆 展 Takashi KAYAMA

2003年 9月8日(月)〜9月14日(日)
A.M.11:30-P.M.7:00 (LAST DAY -P.M.5:00)
水曜日休廊

トキ・アートスペース
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-42-5サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332
kayama.work
「200.2.3」162x130cm acryl on panel

<作家コメント>

 私のテーマに「生きるとはどういうことか」ということがある。
 「自分とは何か」というところから始まった私の追求から、今現在、揺れるという事を大事に考えている。不安になる事も、どきどきする事も、また息をする事ですら、私には揺れるという事のように思えてきた。そういった曖昧な事が自分にとって見過ごしてはいけない事であり、そしてそれが生きている証のように思えるのだ。
 数年前から絵具を塗り重ねて、カンバスに穴のようなものを描いてきた。しなくてはいられなかった。その時は訳も分からずそれを描いていた。
 今考えるとそれは息苦しかったのかもしれない。閉じこもっていた自分の殻を破りたかったのかもしれない。暗闇に外からの光を入れたかったのかもしれない。
 今でもはっきりとした理由を見つけたわけではないが、自分の生き方などが少し分かったような気がする。「生かされているのではなく、生きるということ」また、「精一杯生きる」ということ。そして、それが不安の中に身をゆだね、漂いながらもしっかりと生きていくことだと。
今の私の絵は、時間がとまっているかのようでいて、かすかに漂っている。吸い込まれるようでいて、そこから何かが出てくるようにも見える。じっと見ていると、目がくらむような錯覚が起こり、見えないはずのものが見えてくる。そういった相反する不安の中から、見ているうちに漂いながらも包み込まれてほっとする空間を画面に表したいと思った。
 また、2002年の作品からは表面を平らにすることを始めた。なぜか今まで、平面にこだわり続けてきたのだが、凸凹していることが私にはすごくじゃまに思え、サンドペーパーで削っている。平面にこだわり続けていたら、三次元を意識した平面になってきたような不思議な気がする。
 今私は、高校の美術講師をしている。混沌とした世の中に、あえいでいる生徒も少なくない。時々「いいんだよ、ありのままの自分を出せばいいんだよ」と言ってあげたい。本当の自分らしさを出せば、きっと何処かで分かってくれる人がいるはずだ。
 私の行為を自分自身のための、また何処かで分かってくれる人のためのHEALINGにしたい。

加山 隆
1963 長野県飯田市生まれ
1989 愛知県立芸術大学美術学部油絵科卒業
1990〜1993 ドイツ滞在
1991〜1992 ドイツ国立カッセル大学自由芸術科へ留学
1996〜2000 飯田市立緑が丘中学校勤務
2000〜   長野県阿智高等学校勤務


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